今まで病院に行くと必ずと言っていいほど「日本は話せるか?」「漢字の読み書きはできるか?」という質問を受付時にスタッフの方から、そして診察開始時にドクターに聞かれていた。

(受付で聞くのにドクターに引き継がれていないことは毎回不思議に感じていた)

わたしの見た目は「日本人っぽくない」と日常的に言われるし、問診票に書く苗字はカタカナで、長音記号がもあり、文字数も多かったので、聞く気持ちもわからなくもない。

ほぼ毎回というのには、ストレスはあったけれど。

さて、今年の春、苗字が漢字に変わったのだが、ここ最近複数の病院に行く機会があり少し驚いたことがある。

一切、日本語のことを聞かれなくなった。

見た目は何も変わっていないのに。

見た目ではなく名前での決めつけだったことに気づいて、背筋が凍った。

漢字の苗字だとしても、何かしらの理由で英語の方が得意な方はいらっしゃるということを想像するのは、難しくないと感じている。

正直なところ、カタカナの苗字と、漢字の苗字で対応が分かれることに気持ち悪さがある。

それに他の受診者がいる空間で、自分だけが聞かれるのは、気分のいいものではない。