小学生の頃、自画像を書いた時に「肌色」のクレヨンを選んだ。「君の肌は肌色じゃないよ、茶色だよ」とクラスメイトに言われ、そこから全く使わなくなった肌色のクレヨン。

初めてメイクをした高校生の頃、価格帯的にそのころの私が変えるファンデーションは2つしかなかった。その時に、選んだファンデーションは、結果的に32歳まで変えることはできなかった。

ファンデーションの色見本を日本と海外での色展開数の違いで比べると、あら不思議、なぜこんなにも色展開が異なるのでしょうか?

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同じメーカーでもこんなにも展開数が異なることに驚きます。

さて、就活をしていた頃、肌に合うストッキングの色がなかったことに困りました。何とかこれだろうというものを選んだのですが、就職した先の企業で「肌にあってないから、白浮きしているよ」と言われました。もう今では許される場面であれば黒のストッキングしか履かなくなりました。

こちらについてはストッキングを着用すること自体に各国の文化背景が色濃く出ているため、日本メーカーのみ掲載します。(日本でもストッキング離れ!?なんていうニュースもちらほら見かけるので個人的には嬉しいですが!)

ベージュの色展開数に対して、ブラウンの色展開数が少ないですよね。

どうしてでしょうか。すごく不思議です。

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アパレル、メイクグッズ、絵文字など当たり前のように色を選ぶ場面は日常に溢れている。企業は売らねばならない、データをもとに最も売れる色を選定しているのだろう。だからこそデータの向こう側には人間がいるということを想像してもらえたらいいなと思います。

2017年に「資生堂マイ・クレヨン・プロジェクト」という肌をテーマにした教育ツールを作ったそうです。その際に実施したWebアンケート調査(有効回答数:520)では、日本人の79%は「肌色」を薄いだいだい色だと考えているということがわかり、この回答に対して、肌の研究をしている資生堂が出した答えは、人間の数だけ「肌色」がある。数にして70億色以上で無限色。