ジョージフロイドの事件が起きた直後、日本でもBLMデモが催され、複数のBLM団体が立ち上がり声を上げた。日本が変わるかもしれない、と淡い期待を持ったことを昨日のことのように思い出せる。

だが、あの事件から2年経った今日現在日本において、状況が好転したように感じられない。あらためて、なぜ日本でもBLMが必要なのかを考えていきます。

2つ目は不合理な校則、レイシャルプロファイリングの観点です。

リツイートやいいねで注目を集めたアン・クレシーニさん(北九州市立大学 准教授)の、三つ編みについての投稿をご覧になった方は少なくないでしょう。

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ドレッド・ロックス、コーン・ロウ、ブレイズといったヘアスタイルは独特の毛質である髪の毛を保護する目的もある。

このヘアスタイルを禁止する問題の論点を3つに整理します。

  1. 個人やそのコミュニティ内で持っているステレオタイプによる決めつけ。
  2. ステレオタイプに基づいて、個人の尊厳や意図・理由を排除した排他的なルールを設定。
  3. 排他的なルールづけを行うことでステレオタイプを助長し、先入観による差別行為を創出している。

ステレオタイプとは

特定の人種や地域、性別に浸透している固定観念のことを言います。

例えば、2020年にNHKが毎週日曜日に放送している番組「これでわかった!世界のいま」のアニメーションが「怒れる黒人」のステレオタイプイメージを助長すると話題になりました。