「生活するだけで疲れるなぁ」と最近よく思います。年相応のらしさ、社会に求められる男女二元論を基盤にしたらしさ、あらゆるらしさに少しづつ押しつぶされているような息苦しさ。

そんな日々が続いていたので、息抜きに「半分姉弟」という漫画を読みました。これまで日本語で制作された漫画には、自分と重ね合わせられるキャラクターや設定がなかっため、あまり読んでいなかったのですが、この漫画はハーフ*1の葛藤をテーマにしているということで、強い興味を持って読みました。

そして…自分自身でも驚いたのですが、電光石火のごとくピタッとハマる漫画で一気読みをしました!この漫画をきっかけに30代にして何度目かのアイデンティティクライシスに陥り、社会の中にある交差性・複合的な問題に気付かされました。

第1話の主人公は米山 和美 マンダンダ

著者に許可をいただいてスクリーンショットを掲載しています。

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(右側の黒いトップスを着用しているキャラクター)

子供のころから肌の色で差別発言されても、感情をグッと飲み込んで冗談にしていたりして、

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大人になってからは自分自身のバックグラウンドを逆手にとってライターとして活動しているのです。

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だけれども、確実に心の中の中は毎日毎日削り取られていて、ある出来事をきっかけに、友人と喧嘩になってしまう。

自分がルーツを持ち、国籍もあり、育った国なのに、どこに行っても疎外感を感じる出来事ばかりが起きるストレス。常に気が抜けずに、溜まっていくそのストレスが、折り重なってとてつもない怒りを生み出す。第1話のラストシーンは胸が締め付けられました。